色鉛筆教材*SHIKIKEN.JP

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更新日 2010-07-19 | 作成日 2008-07-24

「*豊かな色彩経験を創る」

色鉛筆・色感トレーニングについて

 色鉛筆を使用する色彩感覚のトレーニング教材です。色の重ね塗りを中心とするたいへんシンプルなトレーニング方法です。色彩経験を重ねることで色への意識・バランス感覚が養われ、色の性質や色空間の構造を感覚的に把握できるようになります。
 PDFファイルですのでダウンロードの上、プリントアウトしてご使用ください(A4サイズ)。ダウンロードは、各イラストをクリックして下さい。

*お願い:SHIKIKEN.JPのオリジナル教材ですので、再配布はご遠慮ください。

用具・用紙について    

  • 色鉛筆は、市販の12色セット程度のものをご使用下さい。安価なものでは顔料の含有量が不十分ですが、文具店、画材店で販売されている一般的なものであれば十分です。
  • プリントに使用する用紙は、画用紙、水彩紙など適度の紙厚と表面の凹凸があるものをご使用下さい。事務用のコピー用紙などでも試すことは出来ますが、画用紙や水彩紙の使用をお勧めします。なお、教材の開発・実証実験では、「マーメイド紙・スノーホワイト色」を使用しております。入手しやすい国産の水彩紙です。
  • プリンターは、一般的な家庭用インクジェットプリンターをご使用下さい。

プリンター印刷色について 

  • パソコンとプリンターの組合わせによって、色が多少変化します。このトレーニングでは、作例の色を忠実に再現するのではなく、相対的な色の関係(色あい、濃淡、明暗)を作ることが目標ですので、多少の色の変化は問題ありません。
  • プリンターの色管理に詳しい方は適宜調整をお願い致します。

彩色技法について     

  • 彩色面に色鉛筆による「線」が目立たないように、少しずつ、ていねいに色を重ねて彩色(シェーディング技法)して下さい。彩色結果を確認するには、「目を細めて見る」「離れてみる」ことが大切です。
  • 色鉛筆による彩色には少し慣れが必要ですが、慣れるまで課題1(濃淡の変化)を繰り返すことで彩色方法のコツはつかめます。
  • 作例は、「色鉛筆を利用した学習事例」をご参照下さい。

課題1:単色(モノトーン)の濃淡の効果

 単色(モノトーン)によるカラーバランス課題です。5段階の色の濃淡(階調)をバランスよく再現することが大切です。

01_mono-tone_01.pdf
▶ 課題の進め方

  • 左側の作例を参考に、右側の枠内に彩色します。作例に使われている各色は、左上部の5段階の色の濃淡(階調)です。濃淡に偏りが出ないように注意深く彩色することがトレーニングのポイントです。
  • この作例では、緑色が使用されていますが、様々な色で試してみて下さい。黄色など明るい色では、濃淡の幅が狭くなりますから難度が高くなります。

*この課題に見られる色の諧調は、純色から白色に至る「ティント(Tint)」といわれる色の濃淡の変化です

課題2:単色(モノトーン)の濃淡と、黒によるシェーディングの効果

 色の濃淡の変化に、黒による色の重ねを加えます。2色が重なった部分の色をバランスよく彩色することが大切です。

02_mono-tone_02.pdf
▶ 課題の進め方

  • 左上部に作例に使われている色の階調と位置が示されています。緑色の濃さは課題1と同じ5階調です。また黒は3階調です。作例を参考に色の濃さに注意しながら色を少しずつ重ねて行きます。
  • 最初に黒を彩色すると色が濁る場合があります。緑色と黒の重なりで出来る色(最下列や右列)は、慣れないと難しく感じますが、離れて見ると彩色結果を確認しやすくなります。
  • 課題1と同様に緑色以外の色でも試してみましょう。ただし、黒はそのまま使用して下さい。

*黒を重ねることで、色は暗く、鈍く感じられるようになり、さらに色に幅が生じます。純色から黒色に至る色の変化は「シェード(Shade)」といわれる変化です。一つの色あい(作例では緑色)は、作例のように、色の濃淡と明暗の変化があり、単色であっても非常に豊かな表情を持つことが分かります。

課題3:2色(デュオトーン)の濃淡の効果

 濃淡の変化を伴う2つの色あいによる重ね塗りです。とてもデリケートな中間色が生じますから、十分に確認しながら彩色します。

03_duo-tone_01.pdf
▶ 課題の進め方

  • 左上部に、作例に使われている色あいと階調、位置が示されています。この課題では、2つの色あい(明るい青と黄緑)が使われています。濃淡はそれぞれ4階調です。
  • 2つの色あいを重ねると、それぞれの色の濃さに応じて中間色ができます。同時に少し濁った印象になります。
  • 課題以外にも様々な色あいの組み合せを試してみましょう。似た色あいの組み合せ(黄色とオレンジ色など)、反対色の組み合せ(緑色と赤色など)、また、紫色とこげ茶色など性格が非常に対照的な色の組み合せなど、いろいろ試すと色彩学の色彩環や色空間、また配色法の理解が進みます。

*濃淡の変化をもつ2つの色あいの重なりを「デュオトーン(Duotone)」と表現します。2色刷りの印刷物に見られる写真などはこの変化を利用しています。

課題4:2色(デュオトーン)の濃淡と、黒によるシェーディングの効果

 濃淡の変化を伴う2つの色あいの変化に、さらに黒による色の重ねを加えます。色あい、濃淡、明暗の3つの調整が必要です。

04_duo-tone_02.pdf
▶ 課題の進め方

  • 左上部に、作例に使われている色あいと階調、位置が示されています。この課題では、2つの色あい(明るい青と黄緑)と黒が使われています。色あいの濃淡はそれぞれ4階調です。また黒は2階調です。
  • とても難しい色の調整が必要になりますが、この課題が理解できるようになると、さまざまな色を見たときに、その色の構造がイメージできるようになると思います。この課題も2つの色あいを変えて試してみましょう。

*色は、色あい、濃淡、明暗の3つの要素から決定されます。この3つの要素をイメージに応じて調整できるようになると、どのような色でも再現できるようになります。

教材を使用したご感想を事務局へお知らせ頂ければ幸いです。